味噌作り

田上でも以前は各家々や共同で味噌作りが当たり前のように行われていました。しかし近年は味噌作りを行う家は減ってきました。

でも味噌作りを続けている家はあります。今回私(ハンドルネーム:hitomachi)の親族宅で3年ぶりの味噌作りを行いましたが、作り手と取材も兼ねて味噌作りをやりましたので紹介します。

まずは大豆を煮る釜を洗ってから設置、釜の直径は約85cmほどあります。

この釜がこのあと大変なことになろうとは…。

大豆は洗って黒い豆などは取り除きます。ちなみに、大豆は県内産を使っています。

洗った大豆を釜に投入し水を入れます。

釜の炊きかた開始。

大豆と水(お湯)が対流を始めてぐるぐる上下に回り出すようになれば一安心。水(お湯)は意外と早くなくなっていくので時々水を補給します。

ここで事件が!!

なんと釜の底から水が漏れだしました(画像はありません)。どうやら釜の底が穴開き?!

急遽、薪を取り出し、お湯と豆を避難させ釜の底と確認すると。やはり穴が…。

釜は相当昔から使われてきたものなので経年劣化による穴と思われます。しかし困った…これじゃ大豆を煮ることができない…。

同じ地区の人が味噌作ってたと言う情報を得ることができたので、急ぎ釜を借りに行きましたが釜が小さい(泣)。

いや、正しくは、借りた釜が小さいのではなく元々の釜と煮ている大豆の量が多かった。

そこで大き目の寸胴鍋やガスのリングコンロなど、あるものは使って、ないものは伝手を頼りに駆けずり回り、なんとか大豆煮を継続することができました。

二日目。

前日、なんとか大豆を煮ることができたので次の工程、ミンサーを使って大豆を挽きます。

う~ん、釜によって大豆の硬さが少し違いますが今回はしょうがないと諦めます。

しかし、ここでもトラブルがあってミンサー入れ替え。味噌作りやってる家があって本当に良かった! 感謝感謝です。

大豆が挽き終わったら、挽いた大豆を各家分に分けてからその分量に合った米麹※と塩を投入し良く混ぜます。

※下田産玄米を精米し麹屋さんで作ってもらった麹。

大豆の煮汁も混ぜて硬さを見ながら米麹・塩を混ぜ合わせます。

大豆・米麹・塩を良く混ぜたら、あとは樽に詰め、晒し(さらし)と塩で蓋をしてできあがり(画像はありません)。

味噌作りの基本的な配合は、大豆:米麹:食塩=1:1:0.5ですが、実際今回使った材料(食材)は、大豆60kg:米麹=>精米した米60kgで作った麴:塩30kgです。

また次も味噌作りやるぞ!と言うことで釜の底とミンサーは修理しておくことにします。

記:hitomachi

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